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【ソムリエ論述試験対策】正解を書こうとするな|評価される文章の「型」と出題傾向

ソムリエ論述試験で見られているのは、

  • 現場で使える説明ができるか
  • 相手に伝わる構成になっているか
  • プロとして安心感のある判断ができるか

つまり、「実務に耐える文章かどうか」です。

この記事では、論述試験の出題傾向と採点ポイントを整理しながら、やるべき対策・やらなくていい対策をはっきりさせます。


目次

ソムリエ論述試験の位置づけを勘違いしない

まず大前提です。

論述試験は 一次試験の延長でも、二次試験のおまけでもありません。

二次試験(テイスティング)直後に実施され、そのまま三次試験の評価対象になります。

  • 解答方式:手書き記述
  • 試験時間:20分
  • 問題数:3問
  • 文字数:200〜300字

この短時間・短文で、「ソムリエとしての思考と表現」を見られます。


論述試験で本当に見られている3つの軸

過去の出題と採点講評を整理すると、評価軸はほぼこの3点に集約されます。

① 論理的で簡潔か

  • 話が飛んでいない
  • 結論が分かる
  • 余計な装飾がない

② 情報が正確か

  • 品種・製法・GIなどの記述に誤りがない
  • 曖昧な表現で逃げていない

③ 実務として「やってみたい」と思えるか

  • 接客現場が想像できる
  • 提案として自然
  • 相手目線になっている

※特に③の様に、実践的な場面で生かせるかどうかに重点が置かれる傾向がある様です。


最近の出題傾向はこの3パターンに集約される

① ペアリング提案型

例:

  • 「供出された○番目のワインに合う料理を挙げよ」 ※二次ティスティング試験での飲料を使用
  • 「○○種に合う料理を理由付きで説明せよ」

ここで大事なのは、当てにいくことではなく、筋が通っていること。

  • 香り・味わいの要素が理由に落ちているか
  • 実際に試したくなるか

が評価されると考えられます。


② 専門知識を“噛み砕く”説明型

例:

  • オーガニックワインとは
  • サステイナブルな取り組み
  • 日本のGI制度

このタイプは、暗記した定義を書いた時点で評価が伸びません。

求められているのは、

  • 結論
  • 具体例
  • 消費者にとっての意味

この3点が揃った説明です。


③ 業務シーン想定型

近年、特に増えています。

  • POPを作成せよ
  • スーパーでの販売促進を考えよ
  • クレーム対応を説明せよ

ここでは「正しいか」より「安心できるか」が重視されます。

派手なアイデアは不要です。むしろ、無難で誠実な対応の方が評価されます。


2025年 論述試験から見える「明確なメッセージ」

2025年度論述試験解答(公式)

2025年の論述試験は、方向性が非常に分かりやすい年でした。

  • ペアリング問題
  • ロゼワインという基礎的テーマ
  • チーズ(十勝ラクレット)+GI

いずれも共通しているのは、

「正確な知識を、分かりやすく使えているか」

特に評価ポイントとして繰り返し示されているのが、

  • テイスティング情報が理由に反映されているか
  • 醸造や製法への言及があるか
  • 実際に試したくなるか

つまり、知識 → 解釈 → 提案 この流れができているかどうかです。


【資料編】ソムリエ論述試験 過去問一覧(2020〜2024年)

2020年〜2024年までの論述試験の出題内容を、年度別・3問構成のまま表で整理します。

論述試験 過去問一覧

年度問題1問題2問題3
2020年ワインをあまり飲んだことが無いお客様に対して、自宅で飲むワイン(家飲みワイン)を200字以内で提案「マスカット・ベーリーA」と相性が良い料理を1つ挙げ、理由と共に200字以内で説明「オーストリアン・ゼクト g.U.」について説明
2021年カリフォルニア/シャルドネに合う料理を1つ提案し、理由を含めて200字以内で説明高価格ワインに対する「味がおかしい」というクレームへの対応を300字以内で説明ワイン生産〜消費におけるサステイナブルな取り組みを1例挙げ、200字以内で説明
2022年テイスティング試験で供出3番目のワインに合う料理を1つ挙げ、理由と共に200字以内で説明ロゼワインの醸造法とタイプ別の魅力・楽しみ方を300字以内で説明ワインを熟成させるための保管条件について説明
2023年供出1番目のワイン(SB 2021 仏ボルドー)をワインショップで販売するためのPOPを作成ワインに詳しくないお客様へオーガニックワインを300字以内で説明料理に相応しいワインを考察する際のポイントを述べる
2024年供出1番目のワイン(リースリング2021 独)をスーパーで1カ月販売するプロモーション施策を300字以内で説明チーズをよく楽しむお客様へワインを提案し、理由や楽しみ方を200字以内で説明日本のGI制度における「ぶどう酒以外の飲料」について200字以内で説明

論述試験は「3問で役割が分かれている」

過去問を整理すると、論述試験はほぼ毎年この構成です。

役割内容
1問目ペアリング・提案系(最も書きやすい)
2問目業務対応 or 消費者向け説明
3問目専門知識・制度・理論説明

👉 全問を完璧に書く必要はない
👉 取りやすい問題から確実に点を取る

これが合格者の共通戦略です。


安定して評価される文章の「型」

迷ったら、この順番です。

  1. 結論(まず何を言いたいか)
  2. 理由(香り・味わい・製法など)
  3. 具体例(料理・シーン・使い方)
  4. まとめ(なぜおすすめか)

この型を守るだけで、文章は一気にプロっぽくなります。


まとめ|論述試験は「文章試験」ではない

ソムリエ論述試験は、

  • 作文力の試験ではありません
  • 暗記量の試験でもありません

現場で使える思考と表現の確認試験です。

だからこそ、

  • 出題傾向を知る
  • 評価軸を理解する
  • 書き方の型を身につける

これだけで、論述試験は「怖いもの」ではなくなります。

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