「この教本、どこまで覚えればいいんですか?」という疑問
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の勉強を始めると、多くの方が教本を開いた瞬間に立ち止まります。
- 情報量が多すぎる
- ページ数が多い
- どこが重要なのか分からない
そして、ほぼ必ずこう質問されます。
「この教本、全部覚えないと合格できませんよね?」
結論からお伝えします。
👉 教本はすべて読む必要があります。
👉 しかし、すべてを同じ精度で暗記する必要はありません。
この違いを理解できるかどうかが、一次試験対策の分かれ道になります。
一次試験は「教本ベース」が大前提。その上で一部に応用がある
一次試験について、よくある誤解があります。
「教本の文章をそのまま聞かれるわけではない」
「表現を変えられる」
「比較や組み合わせで問われる」
確かに、こうした問題は存在します。
しかし重要なのは、多くの問題はソムリエ教本の文章に近い言い回しをベースに作られている
という点です。
つまり一次試験は、
- 教本を読んでいなければ解けない
- 教本をベースに理解していなければ対応できない
試験であることは間違いありません。
一方で、一次試験はCBT方式で実施されます。
- 出題はランダム
- 毎年同じ問題が出るわけではない
- 明確な「過去問」は存在しない
そのため、教本の文章を丸暗記するだけでは通用しない問題も一部に存在します。
約800ページを「すべて暗記」は現実的ではない
2025年版のソムリエ教本は、およそ 800ページ近いボリュームがあります。
この内容を、
- すべて
- 同じ精度で
- 完璧に暗記する
これは、時間的にも記憶的にも現実的ではありません。
だからこそ一次試験では、
- 教本をベースに
- 要点を捉え
- 出題されやすい構造を理解する
という、戦略的な学習が必要になります。
暗記で失敗しやすい典型パターン
パターン① 太字・数字だけを追いかける
太字、年号、数値、固有名詞。
これらは確かに重要です。
しかし一次試験では、
- なぜその規定が存在するのか
- 何と何が区別されているのか
といった背景理解がないと、選択肢で迷います。
パターン② 最初から完璧を目指す
最初の章から、
- 全部理解しよう
- 全部覚えよう
とすると、必ず途中で止まります。
これは努力不足ではなく、勉強設計のミスです。
教本暗記の正しい考え方【3段階】
第1段階:まずは「全体像」を掴む
最初にやるべきことは、暗記ではありません。
- どんな国があるのか
- どんな分類があるのか
- どんな分野が出題されるのか
という地図作りです。
この段階では、細かい数字や例外規定は覚えなくて構いません。
第2段階:「違い」を説明できるようにする
次に必要なのは比較です。
- AとBは何が違うのか
- なぜ区別されているのか
ここまで理解できると、知識は「使える情報」に変わります。
第3段階:問題を通して精度を上げる
最後に、問題演習です。
- 間違えた問題
- 迷った選択肢
これらを教本に戻って確認することで、必要な部分だけが自然と記憶に残るようになります。
「どこまで覚えればいいか?」への現実的な答え
よく聞かれる質問があります。
Q:教本は何割くらい覚えれば合格できますか?
正直に言います。
👉 「何割」という考え方自体が、あまり意味を持ちません。
一次試験には、
- 毎年必ず触れられるテーマ(毎年変化が無く出題される基本事項)
- 比較で問われやすい分野
- 年によって出たり出なかったりする章(つまり出題確率が低い国)
が存在します。
そのため重要なのは、
全部を浅く理解し、一部を深く押さえること。
これが、最も再現性の高い考え方です。
暗記量を減らす最大のコツは「覚える順番」
暗記が苦しくなる最大の原因は、覚え始めるタイミングが早すぎることです。
正しい順番は以下です。
- 教本全体を把握する
- 構造と関係性を理解する
- 問題で確認する
- 必要な部分だけを覚える
この順番を守るだけで、無駄な暗記は大きく減ります。
First Vintageが教本対策を重視する理由
First Vintage(ファーストヴィンテージ)では、教本を「丸暗記させる教材」とは考えていません。
- 教本をベースに要点を整理したテキスト
- 章ごとの確認問題
- 音声・動画による再確認
これらを組み合わせることで、必要な部分を効率よく定着させる学習設計を行っています。
まとめ|暗記量に悩む必要はありません
- 教本は「すべて読む」必要がある
- しかし「すべて暗記」する必要はない
- 一次試験は、教本ベースで要点を捉える力が問われる
暗記量に不安を感じるのは、真剣に取り組んでいる証拠です。
正しい考え方と順番を知れば、その不安は確実にコントロールできます。

